❶決まった位置のシュート練習(ブロック練習)と距離を変えた練習(多様性練習)の違い
みなさんいつも同じ距離からシュート練習をしていませんか?実は少し距離や角度を変えるといいんです。ぜひ最後まで見て試してみてくださいね。
同じ距離からの練習をブロック練習と呼び、距離を変えた練習を多様性練習と呼びます。以下にブロック練習と多様性練習の違いを記載します。❷で多様性練習の効果を説明し、❹で距離を変えたシュート練習について紹介しますので最後まで見てください。
・ブロック練習→同じことを繰り返す練習
・多様性練習(インターリービング(本に白いページを挟む))→様々な条件下での練習、時間をおいて練習する
以下の本に記載の内容を抜粋して紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。
📚「RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる」はこちら↓
❷ブロック練習と多様性練習の効果の違い
ピアノの研究からブロック練習と多様性練習の効果の違いを解説します。多様性練習の効果がわかりますよ。
ピアノで右利きの20名に、左手の親指、小指で15の離れた鍵盤(約35㎝)を0.2秒刻みに正確に引いてくださいという課題をやってもらう。(ドイツのカールスルーエ音楽大学の研究:📄Mark Bangert et al(2013)When less of the same is more: Benefits of variability of practice)
■実験方法
ブロック練習は15の離れた鍵盤練習のみを実施、一方で多様性練習グループは8,12,15,20,22の離れた鍵盤練習を実施。
■結果
多様性練習グループがより正確に速く15の離れた鍵盤をひくことができるようになった
つまり多様性練習のほうが効率が良い練習であるといえる。
❸「望ましい困難(desirable difficulties)」ロバート・アレン・ビヨーク(カリフォルニア大学心理学教授)
望ましい困難の名づけの親であるロバートアレンさんがフリースローの下手なシャキールオニールに対して以下のコメントを残しています。
「シャキールオニールもフリースローが苦手なら、フリースローラインだけでなく、一歩前、一歩後ろから練習すれば良かったのに・・・」
いわゆる多様性練習のススメを言っていたんですね。
❹ダマされたと思って、フリースローライン前後からシュート練習してみて!
まず騙されたと思って、フリースローライン前後からシュート練習をしてみて!シュートが入るようになる実感を感じれるはず。少なくとも私は感じました。特にゲーム中のシュートが入る感じ。。個人的な感想です。笑
フリースローだけでなく、以下のシュートも全て1歩前、1歩後ろから打つと良い。
前後だけでなく角度、左右も変えるとなおよし。
・コーナーのシュート
・スリーポイントのシュート
・ペイントエリア周辺のシュート
でも本当は多様性練習はシュート以外にも応用できること。つまりいつも行っている全ての練習を微妙に変えてみる・・・これが神髄。
t例えば左でシュートを打ってみるとか、サイドステップを半歩だけじゃなく1/3歩でやってみるとか。皆さんもどんな工夫をしているか、してみたか教えてくださいね。
このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です。