【シュートの科学】フリースローを決める3つのポイント~その2~QEトレーニングとは?!確率が22%アップする方法!!

【シュートの科学】フリースローを決める3つのポイント~その2~QEトレーニングとは?!確率が22%アップする方法!!

前々回と前回の振り返り

前々回のブログで、

バスケは攻撃回数と期待値で勝敗が決まり、フリースローが重要であることを理解してもらったと思います。

前回のブログでは、

フリースローのギネス記録から再現性が重要であることを理解してもらったと思います。

今回はフリースローを決めるポイントの2つ目であるQEトレーニングについて紹介します。

QEトレーニングとは?(Quiet Eye:固定視、視線固定)

QEトレーニングは後述しますが簡単に言うとリングを見る時間を増やす、ことです。

効果としては22%近くフリースローの確率が上がるかもしれませんので試して頂ければと思います

QEトレーニングの論文の紹介(カナダ・カルガリー大学の2001年の論文)

カナダの大学女子バスケのシーズンのフリースロー確率を比較した研究。ABCの3チームのうちAチームだけQEトレーニングを取り入れたところシーズンフリースロー確率が、

Aチーム54.14%→76.66%(+22.55%) ※QEトレーニングあり

Bチーム67.67%→66.18%(-1.500%) ※QEトレーニングなし

Cチーム61.36→74.05%(+12.60%) ※QEトレーニングなし

になったという。

全部がQEトレーニングの効果とは言えません。大学なので1年のシーズンが終われば新入生は入るし、卒業生も出てくる・・・しかしそれを差っ引いても試合中のフリースロー確率が+22%になるのであれは試してみる価値はあるかなと。合わなければやめればいいので。

今回の研究で、QEトレーニングを取り入れたAチームはリングを見る時間が0.783秒から0.981秒になり、約0.2秒間(1.25倍)リングを見る時間が増えたと言いますので、QEトレーニングでリングを見る時間が延びているという効果は出ているようです。

僕も元々フリースローが入らないのですが、リングを長く見る時間が増えると、入るようになる実感がありましたので、ぜひご自身に合うか試してもらいたいです。ダメならやめればいいので。

では具体的なQEトレーニングの方法を紹介します

論文に記載のあった方法を記載します

3つの手順です。

1. 頭を上げて体勢をとり、視線をリングに向ける

2. ボールを3回バウンドさせ、ゆっくりと”ネット以外の何もない”というフレーズを繰り返す

3. ボールを保持した状態で、約 1.5 秒間リング上の 1 つの場所に視線の焦点を維持します。ショットの打ち始める前に、一箇所だけに視線を維持してください

でシュートを打つというものです。ぜひ試してください。

次回はフリースローを打つ前のルーティーンの話をしようと思います。

みなさんはフリースロー前のルーティーンってありますか?

ジェイソンキッドの投げキスの仕草かっこいいですよね。。

奥さんへのキスらしいですよ。

最後まで見て頂きありがとうございます。ではまた次回をお楽しみに

オススメの本

今回紹介する本はQEトレーニングのことも書いてあり、論文ベースで技術を紹介している本です。

僕が紹介するバスケの本の中ではダントツで一番のおすすめです

⭕️小谷究さん・柏倉秀徳さんの

「バスケットボールが科学で強くなる!」↓



このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です

参考論文:Joan N Vickers(2001).Traing quiet eye improves accuracy in the basketball free throw

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