■2020年ウィンターカップ優勝は、女子が桜花学園、男子は明成高校
2020年のウィンターカップも無事に終わりましたね。コロナという状況下でよく決勝まで開催できたと思います。本当に関係者の皆様お疲れ様です。おかげさまで面白い試合を観ることができました。ありがとうございます。
そして優勝高校は、女子が桜花学園、男子が明成高校でしたね。
やはりこの2校は強いですね。
今回は2020年ウィンターカップを優勝した明成高校の話となります。
前に桜花学園の記事も書いているのでそちらも見て頂けるとありがたいです・・・
高校バスケは頭脳が9割
今回は「高校バスケは頭脳が9割」の内容を参照させて頂こうと思います。
NBA選手である八村塁選手も指導した、佐藤久夫監督がどのように考えて指導しているか、そのあたりを紹介させて頂きます。
⭕️「高校バスケは頭脳が9割」はこちら↓
この本は高校バスケの5人の監督に、著者が実際に練習を見たり、監督へインタビューするといった内容の本となっています。文字通り「頭脳」にフォーカスした内容となっています。男女を含めた強豪高校ばかりを取材しているので非常にタメになるありがたい本となりますので、気になる方はご覧頂ければと思います。
本で紹介されている5人の監督について簡単に以下に記載しておきます。
❶高橋仁監督(山形市立商業高校)女子チーム
→2011年ウィンター準優勝
❷佐藤久夫監督(明成高校)男子チーム
→八村塁選手を輩出、ウィンター8回優勝、インターハイ1回優勝
❸色摩拓也監督(尽誠学園高校)男子チーム
→渡辺雄太選手を輩出、ウィンター2回準優勝
❹安江満夫監督(岐阜女子高校)女子チーム
→ウィンター2回優勝、インターハイ1回優勝
❺近藤義行監督(船橋市立船橋高校)男子チーム
→遠藤祐亮選手(宇都宮ブレックス)、赤穂雷太選手(千葉ジェッツ)輩出
これからの時代は闘魂ではなく、「知魂」
佐藤久夫監督の言葉で、
「俺はバスケットの技術を教えているんじゃない、バスケットの考え方を教えているんだ」
という言葉があります。
ここからもわかるように、佐藤監督は身体やスキルだけでなく、選手の頭脳を鍛えることに重点を置いていることがわかります。
さらに、佐藤監督はこうも言っています。
「これからの時代は闘魂ではなく、知魂だぞ。」
「これからの日本は頭で戦っていくこともしなくてはいけないって意味だな」
知魂は佐藤監督の造語のようですが、キーワードとして「知魂」が重要と言われています。
知魂ってどういうことよ?
実際に知魂ってどういうことよ?という話ですが、
それは以下2つの話しからわかってくるかなと思います。
❶「モノの考え方まで備えたスキルこそが、「本物のスキル」なんじゃないかな」
❷「戦うためにはバスケットを理解させなければならない。できる、できないではなく、知的なバスケットをするんだぞと。でも動きながら考えることは難しい。とっさの状況判断。
それを身に着ける為に「知的スピード」を高めようとやってきている
❶からわかる通り、身体能力やスキル、メンタルだけでなく、頭脳が必要だということ。
「心技体」だけでなく、「心技体考」。ということなのかなと思います。
特に❷の「知的スピード」については面白い練習方法が記載されていたので紹介します。
知的スピードを高める練習方法
「体育館を斜めに使って、つまり体育館で最も長い距離をダッシュさせるのだが、
そのスタートポジションでアシスタントコーチが少し複雑な計算式をだしていく。
選手たちはそれを合図に走り出し、ゴールまでの間に答えを叫ばなければならない」
そんな練習したことないし!というような内容ですが、「動きながら考える」、そのための「知的スピード」を高めるための練習なのでしょう。うーん、こういったところが大きな差になるのかなという気がします・・・
あと2つ紹介して終わりたいと思います。
ひとつはDFについての考え方。
もう一つは佐藤監督の信念についてです。
DFは声を出すことが重要!でも弱いチームほど本当に必要な時に静か・・・
佐藤監督はDFでも考えることが重要ということを言っていますので紹介します。
「DFで一番大切なことは声を張り上げること。弱いチームは、必要な時に声を出せない。
不要な時にキャーキャー吠える。なぜか。考えていないからだよ。
考えていないから必要なときにしゃべることができない。
考えていれば喋れる。やっぱり考えているほうが強いんだ」
ということです。DFでも考えることを求めていることがわかります。
ぼくが高校のときは勝っているときほどうるさかった気がします・・・
弱いチームの典型ですね。考える余裕なかったし・・・という感じですが。
まぁそりゃ勝てないわけだよなと思うわけです。
佐藤監督の信念とは???
最後に佐藤監督の信念を紹介して終わりたいと思います。
「バスケットボールコートの中でバスケットのスキルを学び、身体をつくって、そしてスポーツを愛する心をつくる。そうしてバスケットを通じて、彼らの人間性を豊かに育てていく。それが俺の信念だし、そこは絶対に曲げない。」
うーんこんな先生に教わりたいと思うような信念ですよね。
人間として尊敬するし、1回話してみたいな・・・笑
話してみたいし、練習を見てみたいし、試合で横に座ってみたいですよね。。。
叶わないかな?笑
今回も最後まで見て頂きありがとうございます。次回もお楽しみに。
⭐️オススメの本⭐️
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このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です。