❶スペーシングはボールスキルより4倍大事!
スペーシングと聞くとあまり大事ではないと感じる人もいるかと思いますが、スペーシングはめちゃくちゃ重要です!なぜならオフェンスでボールを持っている時間はわずか4分(40分÷10人)。それに対してオフェンスでボールを持っていない時間は16分。ということは単純に4倍もノーボールのオフェンス時間があることになります。
なのでボールスキルを向上させるより、ノーボールスキルであるスペーシングを向上させることは、4倍も重要であるといえます。別の言い方をするとスペーシングを向上させるほうが4倍も試合に勝つことに対して影響するので、効率的と言えます。
今回はスペーシングの基本的な考え方を伝えたいと思います。今日の練習から意識すれば活躍・貢献できること間違いなしです!監督やチームメイトに気づいてもらえるかは別ですが・・・笑
▼計算式メモ
・ボールを持つ時間は4分=40分÷10人 ※ベンチも含めるともっと少ない時間になる
・オフェンスの時間20分=40分÷2 ※半分はオフェンス、もう半分はディフェンス
・オフェンスのノーボールの時間は16分=20分-4分
❷DF1人が守る範囲とは?半径1.3m?!フルコートの1/4の範囲?
スペーシングで知っておいてほしいことは1つです。
それは「バスケコートの使い方によってディフェンスの守る範囲が変わる」ということです。これだけわかればオフェンスの動き方が変わるはずです。では説明します。
まずフルコート28x15mをDF5人で守る場合ですが、DF1人あたりの守る範囲は半径5.17m。リングの高さが3.05mなので、リングの1.5倍くらい先の距離のOFを守る必要があります。守れる気がしませんよね・・・
次にハーフコート14x15mをDF5人で守る場合の、DF1人あたりの守る範囲は半径3.66m。これでもリングの高さと同じくらいOFとの距離が離れているので実に守りにくい・・・
さらにスリーポイントエリア半円6.75mをDF5人で守る場合の、 DF1人あたりの守る範囲は半径2.14m 。これなら一歩か二歩OFに近づけば守れそうですよね。
※スリーポイントのコーナーは6.6mだけど半円6.75mで計算しています
最後にペイントエリア5.8×4.9mをDF5人で守る場合は、 DF1人あたりの守る範囲は半径1.34m 。ここまで来ると一歩くらいでOFに触れるので簡単に守れそうですよね。
ここから言えることは2つ。
1つ目は、まずフルコートで攻めることは非常にメリットがあるということ。フルコートで攻めるとは、速攻を出すということ。スペーシングというとハーフコートのことを指しがちですが、速攻もスペーシングの良いオフェンスとなります
2つ目は、ハーフコートにおけるスペーシングは、「スリーポイントエリアの外まで出よう」ということ。なぜか?それはペイントエリアの中でしか攻めれないということはDFが半径1.34mの範囲で守ればよいことになるので、かなりOF側が不利になるためです。
ただ3Pの外に出ればよいかというと、シュートが入れなければ広がってもメリットが半減するので、シュートは入れられるようにしたいですね・・・といってもOFがペイントエリア付近にいると、OFがDFの役目をはたして、DFが5人ではなく、DFが6,7人になるので、シュートが入らなくても広がりたいですね!
オフェンス目線の話ばかりでしたけど、ディフェンス目線で考えると、全く逆のことが言えます。❶速攻を出させない❷なるべく狭いエリアで守る、です。シュートチェックは非常に重要なので狭いエリアで守りつつ、シュートチェックはする、ということになるのですが。
ここまで書いて思いましたが、やっぱり3×3はDF不利ですよね。ハーフコートを3人で守らないといけないので、守りにくいですよね・・・
▼DFの1人あたりの守る範囲のまとめ
・フルコート28m×15m⇒半径5.17m/人
・ハーフコート14m×15m⇒半径3.66m/人
・スリーポイント半円6.75m⇒半径2.14m/人
・ペイント5.8m×4.9m⇒半径1.34m/人
❸エリア分割の原則/❹合わせの3原則と5つのD
スペーシングを保つためのエリア分割の原則や、合わせの3原則と5つのDについてメディアブルで紹介しているので、ご参照ください。
このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です。