リバウンドは攻撃回数2回分の価値があるから重要です!!
初回のブログで「バスケの勝敗は期待値と攻撃回数で決まる」という話をしました。
でリバウンドが期待値と攻撃回数のどちらに影響するかというと、リバウンドは攻撃回数に影響する行為となります。
前々回は「リバウンドが勝敗に与える影響と、リバウンドの参加人数によってリバウンドの有利不利が変わります」という話をしました。リバウンドは攻撃回数2回分の効果があるので非常に重要です。
前回はリバウンドの落下予測編その1として、「リングに当たった後の落下方向と距離について」解説しました。今回はリバウンドの落下予測編その2として、実際の試合でどのあたりにボールが落ちやすいか論文を交えて解説したいと思います。
リバウンドは実は91%がxxに落ちる!!
リバウンドがどこに落ちるか。簡単に言うとペイントエリア内に91%落ちます。具体的にどのあたりに落ちるかを含めて詳しく解説していきます。
今回の研究はポルトガルのポルト大学の2011年の研究です。
2009-2010年のユーロリーグのトップ16の全48試合の4548回のシュートのうち、シュートが外れた2170回を対象として分析しています。
結果を示す図を参考論文から抜粋します。
全リバウンドの発生比率は、
・ペイントエリア内:約91%
・ペイントエリア外かつ3ポイントゾーン内:約9%
・3ポイントゾーン外:0%
という結果でした。
また図を見るとわかるように、ペイントエリアを4ブロックに分割した時に、
約91%のうちエンドライン側の2ブロックで72.5%、フリースロー側の2ブロックで18.3%であることも見て取れます。
つまりペイント内で91%のリバウンドが発生しており、
かつペイントエリア内でもエンドライン側で72.5%も発生しているということです。
この結果から言えることは、リバウンドを取りたいならペイントエリアに入ろう!ということ。かつできればエンドラインに近いところまで行こう!ということです。
別の見方で言うと、リバウンドはペイントエリアの外では9%しか起きないので、ペイント外にいるくらいなら次のプレーに備えよう!ということです。特に3ポイントゾーン外でリバウンド機会はゼロですよーということです。
ちなみにこの研究対象の試合のシュートの距離別の比率が記載されており、
・ペイントエリア内:46.5%
・ペイントエリア外かつ3ポイントゾーン内:15.2%
・3ポイントゾーン外:38.3%
となっています。プロですからやっぱり3ポイントシュートの比率も多いですね。こんなに3ポイントシュートの比率が多くても、ペイントエリア内に91%も落ちます。とも言えます。
どーゆうことか。
みなさんの試合ではおそらくこの研究より3ポイントシュートの比率が低いことと思います。
つまりペイントエリア内にリバウンドが発生する比率が91%より高いと予想できます。
この意識でリバウンド参加をしてみてはいかがでしょうか?ぜひ本内容を参考にしてリバウンドを強みとする個人に、チームに、なって頂ければと思います。最後まで見て頂きありがとうございます。次回もお楽しみに。
このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です。
参考論文:
・R L Ribas et al.(2011)An analysis of the side of rebound in high level basketball games