今回はその桜花学園の監督である井上眞一監督の書籍を参考に、井上眞一監督の育成の考え方を紹介したいと思います。
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・1986年の就任後から2019年までの34年間で、インターハイ・ウィンターカップ・国民体育大会で通算67回優勝の名将。34年だと、合計90~100回くらいしか大会がないはずなのに、、優勝率50%以上・・・(男子だと能代工業が通算58回優勝しています)
・渡嘉敷来夢選手、大神雄子選手など挙げきれないほどの多数のWリーグ選手を輩出
桜花学園に入学した新入生にはまず血液検査だけでなくメディカルチェックをするそうです。上級生も一緒にやるようです。そのメディカルチェックでは、血液検査、筋力、体脂肪率、関節のゆるみをみる。で内科的には心臓にポイントを置いて検査をするそうです。
「マルファン症候群」という心臓疾患で練習中に突然死することがあるそうです。過去にこの病気が見つかり選手ではなくマネージャーになってもらった子がいたそうです。僕はこの病気自体を知りませんでした・・・
このメディカルチェックで選手がいつ頃から試合で使える子になるかというロードマップを描くとのこと。筋力がないのに即戦力を目指した練習はできず、必ずと言っていいほど取り返しのつかないケガにつながる。
例えば膝が悪ければ、膝回りの筋力強化をする。といった対策を取れるようになる。
新入生に血液検査をはじめとするメディカルチェックを、なぜ行うか井上監督は以下のように記載しています。
===以下、書籍からの抜粋========
こうした最初の見極めが肝心である。ここを見誤ると、若くて、大きな可能性をつぶしてしまうことになりかねない
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中高生など未来のある選手が、大きなケガでバスケをあきらめることがないようになって欲しいです。僕の話で言えば社会人になってからですが、膝の前十字靭帯のケガで絶望感を感じたことがあるので、ぜひその絶望感を感じて欲しくないです。それこそ中高生全員が毎年、メディカルチェックをできるような世の中になって欲しいです。ケガ予防のためにも身体能力の成長の確認のためにも必要だと思うので。
それこそアップルウォッチとかでメディカルチェックなみの健康データが毎日取れるようになる世の中に早くならないかなー。と願います。
井上監督が1987年のu18日本代表のコーチングスタッフに参加した時の話です。
そのときに韓国と中国に体格差で30点以上も離されたそう。そこで井上監督は「パワーの前にテクニックは通用しないことを実感した」とのことです。
だからこそうまさよりも「強さ」を求めるそうです。これが桜花学園の強豪している要因なのでしょう。
以下の書籍にその強さ(フィジカル)を求める桜花学園の練習方法が載っているのでオススメです。
特にセンターやポストプレーを強化したい選手や監督にオススメです。
なぜなら3章構成の本の中で3章目がまるまる「ポストプレー」という贅沢さ。
1章がオフェンス、2章がディフェンス、3章がポストプレー・・・OFとDFと並んでポストプレーって相当ポストプレーを重要視しているのですね。ポストプレーを勉強したい方はこの機会にぜひ。
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では今回はこのくらいで終わりたいと思います。見て頂きありがとうございます。
次回もお楽しみに。
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このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です