初回のブログで「バスケの勝敗は期待値と攻撃回数で決まる」という話をしました。
でリバウンドが期待値と攻撃回数のどちらに影響するかというと、リバウンドは攻撃回数に影響する行為となります。
前々回は「リバウンドが勝敗に与える影響と、リバウンドの参加人数によってリバウンドの有利不利が変わります」という話をしました。リバウンドは攻撃回数2回分の効果があるので非常に重要です。
前回は「リバウンドはペイントエリア内に91%落ちます!」という話をしました。これが一番知っていて有益な情報かもしれませんね。
で今回の話としては、、、
リバウンドまでの準備時間ってどれくらいあるかご存じですか?
またリバウンドであれば3秒オーバータイムにならないのをご存じですか?
では解説していきます。
リバウンドの準備時間は、「OFのシュートが手から離れてからリングに接触するまで」とほぼ同じとなります。そう考えた時にフリースローや3Pシュートの準備時間を測定すると、フリースローで1秒。3Pシュートで1.5秒となります。
ステファンカリーのフリースロー動画や3P動画がYouTubeにあるので測定してみてください。大体1~1.5秒になるはずです。
この1~1.5秒の間にBOXアウト(スクリーンアウト)など相手選手と駆け引きをして、ボールの落下位置を予測して、ボールに飛びつく・・・いや時間足りないよ。と思った方、その通りです。笑
確かに1~1.5秒は短いですよね。だからNBAでも歴代のリバウンドマシーンであるロッドマンを見ると、ジョーダンやピペンなどの味方がシュートを打つ前からポジション取りをしています。なるほど賢い。って感じですよね。
つまりシュートを打つ前から動けば1~1.5秒が2~4秒に長くなるので、よりリバウンドの準備がしやすい。かつ相手選手はリバウンドの準備に入っていないので、相手との駆け引きで先手を取れることになります。
1試合で最多34リバウンドを取る人はやることが賢いですよねー。ぜひ試して頂ければと思います。
で味方がショットを打つ前にペイントエリアに入ったら3秒オーバータイムになりそうって思いますが、実は意外と大丈夫です。JBAルールに基づいて解説します。
2020年のJBAルールを見ると以下の記載があります。
■21-1-1.フロントコート内でライブのボールをコントロールしているチームのプレーヤーは、ゲームクロックが動いている間は、相手チームのバスケットに近い制限区域内に3秒以上とどまることはできない
■21-1-2.以下のプレーヤーについてはバイオレーションにならない:
・制限区域から出ようとしている
・そのプレーヤーあるいは味方のプレーヤーがショットの動作中で、ボールが手から離れたか離れようとしている
つまり、味方がショット動作中であれば3秒オーバータイムにはなりません。
しかも以下の記載もあります。
■14-1-3 チームコントロールは以下のときに終了する:
・相手チームのプレーヤーがボールをコントロールしたとき
・ボールがデッドになったとき
・フィールドゴールかフリースローのショットをしてボールがプレーヤーの手から離れたとき
このルールによると、ショットをしてボールが手から離れたらボールのコントロールをしていないことになります。よって味方のショット動作中からリングに当たるまでは3秒オーバータイムは吹かれません。
なので味方のシュート動作前から動くロッドマンも3秒オーバータイムを吹かれないんですよね。なるほど賢い。って感じですよね。
ぜひこの知識を使ってリバウンドを優位にして頂ければと思います。
最後まで見て頂きありがとうございます。次回もお楽しみに
⭕️「バスケットボール競技規則2020(JBA)」はこちら↓
http://www.japanbasketball.jp/files/referee/rule/2020rule0616.pdf
このブログは参考資料と、このブログの過去記事を元に考察したもので、あくまで一説です。