「え、今の俺がファウル?なんで…?」
高校時代の私もそうでした。引退試合で退場…。あの時の悔しさを胸に、今回は「ファウルを吹かれにくい守備」の原則を、審判の目線から分かりやすく解説します。
まず、ファウルを理解するには、「アウトオブバウンズ」との比較がヒントになります。
ラインクロス:目に見えるライン=誰でも明確にわかるルール
ファウル:目に見えない基準=人(審判)によって変わる可能性がある
つまり、ファウルは感覚に頼りがちになるぶん、プレイヤーにとって「不公平」に感じやすいんです。
JBAのプレーコーリングガイドライン(2023)では、ファウル成立の判断は次の3つで決まります。
実際に身体的な接触が起きているかどうか。
シリンダー(身体の占有空間)やリーガルポジション(正当な守備姿勢)を基準に判断。
具体的には「RSBQ」に影響があるかどうか:
Rhythm(リズム)
Speed(スピード)
Balance(バランス)
Quickness(クイックネス)
以下の3区分を理解することが、ファウルを避ける第一歩です。
分類 | ルール的扱い | プレーへの影響 | 結果 |
---|---|---|---|
リーガル | OK | なし | ノーファウル |
マージナル | NG | なし | ノーファウル |
イリーガル | NG | あり | ファウル |
この「マージナル」の感覚を理解すると、守備の質がグッと上がります。
守備で接触を避けるのではなく、「責任のない接触」にとどめることが重要です。
そのためには:
シリンダーを意識する
正しいタイミングでスライドステップを使う
相手の進行方向を読んでスペースを管理する
こうした工夫で、審判から「リーガル」と判定されやすい守備が可能になります。
「なんでオレだけ…」と感じた瞬間こそ、成長のチャンスです。
審判の目線を知ることで、守備の意識が変わり、ファウル数も劇的に減らせます。
接触の有無
責任の所在
RSBQに影響があるか
「ためして、話して、楽しんで」
ぜひこの考え方を、あなたのバスケに活かしてください。
⭕️JBA 5on5 プレーコーリング・ガイドライン
http://www.japanbasketball.jp/referee/rule/
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